スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のジョルダン総裁は23日、
スイスフランの対ユーロ相場上限の設定は経済リスクの抑制を
目指す金融政策に不可欠との見解を示した。
スイス中銀は2年前から、デフレと景気後退(リセッション)を
回避するため、スイスフランの対ユーロ相場の上限を
ユーロ=1.20スイスフランに設定している。
同総裁は、KOFスイス経済研究所で講演し「フランは
現在も高く評価されている。フランの上限設定は、
ダウンサイドリスク抑制を目指す金融政策にとって、
引き続き不可欠な要素だ」と述べた。
SNBは先週の金融政策決定会合で、スイスフランの
上限水準を維持するとともに、政策金利を据え置いた。