米議会予算局長、「いかなるデフォルトも危険な賭け」と警告

米議会予算局(CBO)のエルメンドルフ局長は26日、
現在16兆7000億ドルに定められている連邦債務上限が
10月半ばまでに引き上げられなければ、米国に対する
信頼が失われ、経済に悪影響を及ぼすと警告した。

同局長は下院予算委員会に出席し、「米国政府は
期日どおりに支払い義務を履行すると誰もが
信じてきた」と言明、「米政府のどの支払い義務が
不履行に陥っても、危険な賭けになる」と警告した。

米下院では、議会が債務上限の引き上げで
合意できない場合、政府は国債の元本償還と
利払いを優先する一方、他の支払い義務の履行を
後回しにする案が共和党議員の間で出ており、
下院で可決された暫定予算案にもそうした文言が
盛り込まれた。

エルメンドルフ局長は、一部の支払い義務を優先させる
措置は前例がなく、金融市場の反応は予測が極めて
難しくなる可能性があることから、「非常にリスクの
高い」戦略だと指摘。

「金融システムや経済の反応は、デフォルト
債務不履行)に陥る支払い義務の種類によって
異なってくるかもしれないが、前例がないことから、
エコノミストは分析に基づいた予測を行う
ベースがない」と述べた。