米住宅販売、価格上昇が続けばむしろ上向く=SF連銀報告書

米サンフランシスコ地区連銀は21日、米住宅市場について、
価格の上昇が続けば住宅販売はむしろ上向くとする報告書を
公表した。

同連銀は、住宅価格の上昇が続けば
住宅保有者の販売意欲が促進されると指摘。

こうした動きは住宅市場の回復に向けた
健全なプロセスになるとの見方を示した。

連銀報告書は「住宅価格が上昇していれば、
この先さらに価格が上昇するかもしれない
との見方が広まり、住宅保有者は様子見姿勢を
とる可能性がある。この結果、住宅保有者は
より高い価格で売ることができるようになる」
と指摘。

その上で「長期的には、住宅価格と住宅在庫の
連動性が高まる。価格が上昇を続ければ、在庫も
結果的に増加していく」とした。

全米リアルター協会(NAR)がこの日発表した
9月の中古住宅販売戸数は、季節調整済みの年率換算で
529万戸と前月から1.9%減少し、価格の伸びは
5カ月ぶりの低さとなった。