異次元緩和、2%物価目標達成に向け徐々に前進=日銀総裁

黒田東彦日銀総裁は23日午前の参議院予算委員会で、
異次元緩和は所期の効果を着実に発揮しているとの
認識を示すとともに、「物価上昇率2%の目標達成に
向けて徐々に前進している」と述べた。
民主党大塚耕平委員の質問に答えた。

黒田総裁は4月に打ち出した現行の金融緩和政策について
長期金利は安定して推移しており、予想物価上昇率
上昇で実質金利が下がり、民間需要を刺激している。
消費者物価指数も6月にプラス転換して上昇幅を
拡大しており、全体として所期の効果を発揮している」
と総括した。

日銀の資金供給量を示すマネタリーベースは
大きく伸びており、現行の金融緩和は「異次元の
金融緩和だ」と胸を張った。

終戦直後の1945年に政府債務残高の対GDP国内総生産
比が減少した理由を大塚委員に問われ「要因のひとつは
インフレと言われている」と述べた。