米司法省、為替相場操作疑惑めぐり調査中=高官

米司法省高官は29日、同省が外国為替相場の
操作疑惑について調査していることを明らかにした。

司法省刑事局のミシリ・ラマン氏はロイターに対し、
刑事局と反トラスト局が為替相場の操作疑惑について
調査を実施していると明らかにした。

過去2年間にわたって、各規制・検察当局は
ロンドン銀行間取引金利LIBOR)の不正操作問題に
関連して、各国の銀行に制裁金を科してきた。

LIBORは銀行への調査に基づき算出されており、
これまで不正操作が行いやすかったとの指摘も出ている。

そこで、当局は為替相場についても同様の操作が
行われなかったかなどに関心を寄せているもようだ。

ラマン氏によると、米検察当局は、LIBOR問題で
和解するなどした各行から情報の提供を受け、
LIBOR以外の指標についても調査を進めるという。

同氏は、調査の詳細についてコメントを避けた。

だが、米司法省は、スイスフランを中心に
為替相場操作が行われていた疑いが出ていることに
ついて調査に着手したことがすでに明らかとなっている。