英景気回復は初期段階、住宅部門がけん引=カーニー中銀総裁

イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は29日、
英景気回復は初期段階であり、住宅価格の上昇や
消費者需要になお依存している、と指摘した。

ウェールズ訪問に際し地元紙のインタビューで述べた。

総裁は「現段階では、成長をけん引しているのは
概ね家計部門だ。住宅市場は非常に低い水準から
持ち直してきている」と語った。

この日発表された統計によると、住宅ローン承認件数は
5年ぶりの高水準となり、より規模の大きい企業向け
融資も緩やかに伸びた。

これについて総裁は、回復の現段階では、
望ましい状態だと述べた。

ただ総裁は、家計に対する過剰な貸し出しについては
警戒する姿勢を示したほか、経済成長をより力強い
ものにするためには、新興企業の資金調達が
より容易になることが望まれる、との考えを示した。

英中銀の金融政策をめぐっては「回復の勢いが
鮮明になるまでの間は、金融政策を引き締める
つもりはない」と改めて説明した。