ECB、インフレ率押し上げへ資産購入可能=プラート専務理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は、
ユーロ圏のインフレ率を中銀の目標水準に
押し上げるために必要となった場合、ECBは
資産買い入れや中銀預金金利のマイナスへの
引き下げに踏み切ることが可能との見解を示した。

同総裁は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の
インタビューで、インフレ率がECBの目標から大きく
かい離した場合、ECBは責務を果たすために必要な
あらゆる措置を採るとの立場を示し、「(インフレの
責務を果たすために)ECBのバランスシート能力を
活用することもできる」とし、「これにはどの中銀にも
可能な(資産)買い入れが含まれる」と語った。

ECBは7日の理事会で、主要政策金利である
ファイナンス金利を25ベーシスポイント(bp)
引き下げ、過去最低となる0.25%とすることを決定。

上限金利の限界貸出金利も25bp引き下げ、0.75%とした。

ただ下限金利の中銀預金金利は0.0%に据え置いた。

ECBの政策について、プラート専務理事は「ECBの
標準的な政策である金利政策について、われわれには
まだ余地がある。この余地には、中銀預金金利
含まれる」と述べ、中銀預金金利のマイナス圏への
引き下げも可能との見方を示した。

7日の理事会では、バイトマン独連銀総裁を含む
理事会メンバーの約4分の1が利下げに反対したことが
関係筋の話で明らかになっている。

プラート専務理事は利下げを提案。
ドラギ総裁の賛同を得た。