ECBの緩和政策で各国が改革の手を緩める恐れ=独財務相

ドイツのショイブレ財務相は22日、欧州中央銀行(ECB)の
金融緩和政策で、各国政府が改革の手を緩める恐れがある
との認識を示した。

同氏はフランクフルトで演説し「この緩和政策には、
長所を指摘する声もあるが、一部欧州諸国では必要な
改革を講じなくても良いという誤った動機付けとして
捉えられる危険がある」と述べた。

また、構造改革や財政規律をECBの金融政策に
置き換えることはできないとの考えを表明。

「金融政策は、求められている構造改革
取って代わることはできない。赤字削減や
財政規律の必要性の代わりになる可能性もない」
と強調した。

さらに、アイルランドやスペインが支援脱却に
向かうなか、ユーロ圏は危機脱却へ前進する兆しが
あるとの見方を示した。

同氏は「ポルトガルは好転しており、ギリシャでも
著しい進展が見られる」と指摘した。