英中銀当局、銀行の年金債務リスクに対する積立金の規制を緩和

イングランド銀行(英中央銀行)傘下のプルーデンス規制機構
(PRA)は29日、銀行が年金債務をめぐるリスクに対し
積み立てておく必要のある資産に関する規則を緩和した。

PRAはこれまで、銀行はこうした資産のすべてを株式や
内部保留金などの品の高い資産で保有する必要がある
としていたが、この比率を56%まで引き下げると発表した。

ただ適用は2015年1月1日とし、
従来計画から1年前倒しした。

アナリストの間では、当初の計画のように全額を
高品質の資産で保有する義務が課された場合、
銀行は自己資本比率を少なくとも11%に維持する
必要に迫られるとの見方が出ていた。

大手行の間では、バークレイズの
コア自己資本比率は9.6%。

同行の株価はこの日の取引を
2.3%高で終えている。

PRAはまた、バークレイズなどの8大手金融機関は
リスク加重資産の7%に相当するコア資本バッファーを維持し、
レバレッジ比率を3%とする必要があるとの方針を示した。

その他の7金融機関は、コープ銀行、HSBC、ロイズ、
ネーションワイド、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド
RBS)、サンタンデール、スタンダード・チャータード
(スタンチャート)。
適用は2014年1月から。