米FRBの正当性は意思伝達が左右、国民の理解と支持不可欠=議長

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は16日、
FRB創設100周年記念式典に出席し、FRB
国民に対し政策決定を明確に説明し、FRBの政策は
国民の利益のためになると納得させる必要がある
との考えを示した。

金融政策や景気見通しに関する言及はなかった。

議長はまた、FRBの正当性及び独立性は国民との
双方向の意思伝達にかかっているとの認識を示した。

2007〜2009年の金融危機からの完全回復に
向けた取り組みは「依然継続している」とした。

ただ「FRBがそのような決定を行い実施する能力は、
最終的にはFRBの行動を国民が理解し受け入れるか
どうかに左右される」と指摘し、「そのためわれわれは、
透明性と説明責任という2つの重要な要素を引き続き
強調すべき」とした。

その上で「金融政策の正当性は米国民の
理解と支持にかかっている」と述べた。