ヘッジファンド、それほどリスク高くない可能性も=米財務省

財務省のバーナー金融調査局長は16日、
ヘッジファンドが従来考えられていたほど
リスクの高い戦略をとっていない可能性が
あるとの暫定的な分析結果を明らかにした。

分析はヘッジファンドレバレッジ水準、
リスク評価モデル、評価が困難な資産の
保有高などを基に進めた。

同局の調査報告書は、金融機関の規制強化を
めぐる議論に影響を及ぼす可能性がある。

米政府は、2010年の金融規制改革法で、
一部の大手民間ファンドに規制当局への
情報提供を義務付けており、金融調査局は
ヘッジファンドの情報を多数入手できる。

ブルッキングス研究所で講演したバーナー局長は
「今回の調査結果は、まだ非常に暫定的なものであるが、
典型的なヘッジファンドがリスクの高い戦略をとっている
との認識に反するようだ」と発言。

ただ、「今回の結果はまだ非常に暫定的なものであることを
強調しておきたい」と付け加えた。
分析結果の詳細は未公表。

金融調査局は金融規制改革法で設置が決まった。