英国の長期格付けをAAAに据え置き、見通しはネガティブ=S&P

格付け大手S&Pは20日、英国の長期ソブリン格付けを
「AAA/A─1+」、見通しをネガティブにそれぞれ据え置いた。

また、アイルランドの長期ソブリン格付けを
「BBB+/A─2」、見通しをポジティブに
それぞれ据え置いた。

S&Pは、英政府は引き続き「例外的な金融の柔軟性」の
恩恵を受けており、景気は個人消費や住宅投資に
支えられ回復していると指摘。

一方で、成長持続性のリスクを反映し、
見通しをネガティブに据え置いたとした。

アイルランドについては、国内景気が改善する中、
政府は財政再建や資産売却を通じて債務負担を
減らすことが見込まれると指摘。

これにより、国際支援プログラムからの脱却に
つながるほか、資本市場へのアクセスを維持できるとした。

S&Pは、向こう18カ月以内に、3分の1以上の確率で
アイルランド長期格付けを引き上げる可能性があるとした。