米量的緩和縮小、3月まで見送るべきだった=米ボストン連銀総裁

米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は20日
連邦公開市場委員会FOMC)が18日に発表した
量的緩和の縮小について、回復の足取りが強固に
なったことを確認するため来年3月まで見送るほうが
望ましかったと述べた。
ロイターの電話インタビューに応じた。

今週のFOMCでローゼングレン総裁は、
自身としては2007年以来となる反対票を投じた。

総裁は「3月(のFOMC)までには十分なデータが
集まり、雇用やインフレの押し上げに必要な3%成長の
実現をかなり強く確信できるというのが個人的な願いであり
予想だった」と述べた。

その上で「できるだけ早期に最大雇用と2%のインフレを
実現するという2つの責務に整合する結果を依然達成できる
と願っている」とし、景気回復に期待を示した。

バーナンキFRB議長が、2014年末までに資産買い入れを
終了する可能性を示唆したことについては、「現時点で
妥当な想定だと思われる」とし、反対票を投じた背景には、
縮小開始決定のタイミングをめぐる懸念があったと説明。

今回のFOMCでの縮小決定は
「時期尚早」との見方を示した。

また、FRB当局者は先の金融危機からの回復局面を
通じて成長やインフレ見通しを過度に楽観視してきた
と指摘した。

今週のFOMCで緩和縮小に反対した当局者が
他にいたかどうかについては発言を控え、
結果から判断して反対意見は自身が最も
強かったようだと述べるにとどめた。

その上で「軽い気持ちで反対することはない。
反対票を投じるほど強い異議を感じたのが
私だったようだ」と述べた。