差し迫った追加利下げの必要性は見られず=ECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、
追加利下げに関する差し迫った必要性や
デフレの兆候は見られないとの認識を示した。

28日発行の独誌シュピーゲル
インタビュー記事を掲載した。

総裁は、ユーロ圏危機は解決していないとしつつ、
いくつかの国で景気回復が見られるなど多くの
前向きな兆候があり、貿易不均衡が緩和され、
財政赤字が縮小していると指摘。一段の利下げの
可能性について問われ、「現時点で、何らかの
差し迫った行動の必要性をわれわれは
感じていない」と述べた。

ECBは11月、政策金利
過去最低の0.25%に引き下げた。

また総裁は、一部の欧州不動産市場に
おけるような資産バブルのリスク、
もしくは物価下落のリスクは限定的だと指摘。

「現在、われわれはいかなるデフレ(の兆候)も
認識していない。だが、永遠にインフレ率が
1%を下回り、その結果、危険な領域に
落ち込むことがないようわれわれは
気を付けなければならない」と語った。