欧州銀行破綻制度は不十分、中国の改革ペース鈍い=米財務長官

ルー米財務長官は16日、欧州は銀行セクターの
修復に向け踏み込んだ措置を講じていない
との見方を示すとともに、中国についても
一段と市場原理に基づく経済への移行が
鈍いペースでしか進まないと懸念していると述べた。

シンクタンク外交問題評議会での講演で述べた。

長官は欧州が前月合意した銀行破綻処理制度について、
重要だとしながらも「規模、ペースいずれも十分ではない」
と指摘した。

中国については「経済を改革する方向に
努めていることは確信している」としながらも、
経済に関する決定で国の役割低下を目指す
改革のペースについて、期限内に実現できるか
どうかについては自信がないと述べた。

また、中国経済における外国企業の役割拡大を
容認する計画を政府が実行するのを米国は
待っているとし、上海自由貿易試験区への
米金融機関の参入を認めれば「意味のある
シグナル」になると指摘。

「意思は不可欠であり重要だが、
最終的に意味を持つのは結果だ」と述べた。