ドル、レンジ圏で推移継続か

今週の為替相場は、ドルがレンジ圏での
推移を継続することが予想されます。

ドルは、米経済回復を材料に、特に雇用統計が
改善したことを受けて、昨年来、堅調な動きを
続けてきましたが、今年発表された米雇用統計で、
新規雇用が予想を下回ったことや、労働参加率が
下落したことを背景に、売りが強まる動き
となっています。

その後発表された経済指標で、ドルを買い戻す
動きが出ていますが、それも105円台がやっとで、
その後は103〜104円を中心に、レンジ圏での推移が
続いています。

ドルを売るにも材料がなく、ドルを買うにも
材料がない、そんな状況が続いています。

ユーロも同様で、一気に売り買いする材料が
見当たらず、レンジ圏を抜けることは
難しい状況になっています。

今週は、各国で発表される経済指標が少なく、
相場に影響を与える経済指標の発表も無いことで、
経済指標を受けて、相場が動くことは想定しにくい
動きが続くと思います。

この中、日本では日銀の
金融政策決定会合が開催されます。

今のところ、政策金利の変更は
ないと見られています。

黒田総裁からは、次の緩和について、
前向きな発言が出るものと思いますが、
それでも、リップサービスでしかないと思います。

このため、レンジ圏を抜ける材料が
見当たらないことで、動きの乏しい展開が
続くものと見ています。

予想レンジは、
ドル円が102.20〜106.20円、
ユーロ円が138.20〜145.20円、
英ポンド円が167.20〜174.20円、
ドル円が86.20〜83.20円。