新興国市場の混乱、一部は国内政策にも責任=米FRB議会報告書

米連邦準備理事会(FRB)は11日、議会向け
報告書で、FRBの動向が新興国売りの引き金に
なったとの見方を示した。

一方、トルコやブラジル、インドなどの国について、
外的な衝撃に特にぜい弱になったのは、これらの国の
政策が原因だったとも指摘した。

FRBは報告書で「昨年半ばに生じたストレスは、
FRB(と市場)の対話が引き金になった部分が
大きいようだ」と指摘。

一方、一部の途上国は、大きな影響を受けた理由を
評価する際に国内政策についても検証する必要が
あるとの見方を示した。

FRBのアナリストは、主要新興国15カ国の
経済のぜい弱性を評価する指数を構築。

最もぜい弱だったのがトルコで、次がブラジル、
その後がインド。これにインドネシア
南アフリカも続く。

指数は経常収支、外貨準備の比率など、
6つの要素をベースとして算出。

指数上位の国で、通貨の下落幅が大きく、
借り入れコストも急上昇する傾向にあったという。