ドイツが今年の成長率予想を1.8%に上方修正、内需に勢い

ドイツの経済技術省は12日、年次報告書のなかで、
今年の国内総生産GDP)成長率見通しを1.8%とし、
従来予想の1.7%から上方修正した。

貿易が重しになる一方、
内需の勢いが増す見込みとした。

来年の経済成長率は2.0%と予想した。

ガブリエル副首相兼経済・エネルギー相は
「ドイツ経済は、広範囲にわたる安定的な
回復軌道に戻った」と指摘。

「国内経済に力強さが見られることは、
ドイツのみならず欧州諸国にとっても
朗報だ」と述べた。

ただ、金融バブルが周期的に発生し、金融機関が
巻き込まれる恐れがあるとの懸念も示した。

このことは、経済成長や雇用に相当な
リスクとなるため、市場の規制強化が
必要と訴えた。

見通しによると、2014年は輸出が4.1%増えるが、
輸入の伸び率がそれを上回る5.0%で、GDPの伸びを
0.1%ポイント押し下げるとみている。

一方、国内の企業や消費者が景気をけん引し、
堅調な労働市場や緩やかなインフレに支えられて
個人消費は1.4%増加すると予想、低金利
貯蓄には消極的になるとした。

設備投資は4.0%増、建設投資も
3.2%伸びると見通した。