米SF地区連銀総裁、「出口戦略」改訂の必要性強調

米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は19日、
連邦準備理事会(FRB)はバランスシートの縮小に向け、
2011年の策定以降の変化を反映させて長期の「出口戦略」を
検討する必要があるとの認識を示した。

記者団に戦略改訂の必要性について尋ねられると、
「世界情勢の変化に伴い、われわれは計画を
適切に変更してきた」と発言。

例として、FRBはおそらく「当面」買い入れ資産を
売却しない方針をすでに明確にしていることを指摘した。

FRBが2011年に表明した出口戦略では、
まず再投資を停止し、その後、政策金利
フォワドガイダンスを修正する。

その上で超過準備への付利金利を通じて
政策金利を高めに誘導し、その後
エージェンシー関連証券の売却を
開始することになっている。

総裁は「(2011年の策定から)2年が経過し、
(戦略の改訂が)有益だと考えている」と発言。

変更の必要性についてFRB内で合意が成立すれば、
保有期間や資産売却の可能性について、変更が
必要になる可能性があるという。

総裁は「出口戦略の一環としての資産売却については、
当面実施する方針がないことを明確にしてきた。実際、
償還期限の到来に伴い、モーゲージ証券の場合は
期限前償還で、自然に資産がなくなるのを認める
方針だ。これが現時点のスナップショットだ」と述べた。