ドイツの富の分配状況、ユーロ圏で最も不平等=経済研究所

ドイツ経済研究所(DIW)の調査で、ドイツにおける
富の分配状況が、ユーロ圏諸国のなかで最も不平等と
なっていることが分かった。

調査によると、最富裕層は国民の1%で、
少なくとも80万ユーロ(109万ドル)の
個人資産を保有

一方、成人の25%以上が無資産、
もしくは純債務の状況となっている。

DIWのリサーチ・アソシエート、マルクス・グラブカ氏は
「ユーロ圏で、ドイツほど富の分配が不平等な国はない」
と指摘した。

さらに、ドイツ統一から20年以上が経過した現在も、
東西ドイツ間での格差が埋まっていないことも
明らかとなった。

旧西独地域の成人が保有する個人資産は
平均9万4000ユーロ、一方旧東独地域では
4万1000ユーロ超にとどまっている。

調査対象となった個人資産には、保有不動産、
金融資産、金銭的価値のあるその他資産、
及び債務が含まれる。