米景気の回復は織り込んだ?

今週の為替市場は、米国の景気回復は
織り込んだことから、さらなるドル買いは
難しい動きになる可能性が出ています。

先週末発表された米雇用統計では、
非農業部門の新規雇用増が市場の事前予想を
上回ったことで、ドルが底堅い動きを見せました。

また、今回の雇用統計の結果、2015年半ばには、
FRBが利上げに転じるとの見方が強まったことで、
ドル買いが出ました。

しかし、ユーロ圏では、ECBが政策金利
据え置いたことで緩和が観測され、弱含んでいた
ユーロが買い戻されたことで、ドルの上昇は
抑制されました。

この流れを受けて、今週も
ドルの上昇余地は乏しいと思います。

対円ではドルの底堅さが見られると思いますが、
それも極めて限定的な動きにとどまる個に
なりそうです。

対円では100〜105円のレンジを
抜けることは目先難しいと思います。

よほどの事態が無い限りは、このレンジを
抜けることは無い、そういう見方が
できると考えます。

これに対し、ユーロは底堅い動きを
維持するものと思いますが、ある意味、
ユーロの高値圏に既に達している
との見方も出来ます。

次の、ECBの政策金利は緩和、
そういう読みが出ている以上、
実際に緩和が行われた場合には、
素直にユーロ売りが持ち込まれるもの
と考えます。

これに対し円は、ドル、ユーロの
動き次第という感じが強まるもの
と思います。

円が自立した相場は
当分は期待薄と見ています。

予想レンジは、
ドル円が101.20〜104.20円、
ユーロ円が139.20〜145.20円、
英ポンド円が168.20〜175.20円、
ドル円が89.20〜95.20円。