各国中銀のフォワードガイダンスは市場の混乱鎮める効果=BIS
国際決済銀行(BIS)は、主要国中央銀行が
採用している将来の金融政策指針
(フォワードガイダンス)について、
短期的な市場の混乱を鎮める効果がある一方で、
リスクテークを助長する可能性があるとの見方を示した。
BISのエコノミストは9日に公表した
四半期報告の中で、イングランド銀行、
欧州中央銀行(ECB)、米連邦準備理事会
(FRB)のフォワードガイダンスは、
市場の混乱を鎮める効果があったとし、
昨年の米緩和縮小時に、英国とユーロ圏の
経済は混乱に陥ることはなかったと指摘した。
ただ、市場がフォワードガイダンスの特定の
側面のみに過度に注目し、中銀も市場の反応に
敏感になり過ぎるというリスクがあり、その結果、
通常時の政策に戻ることが遅れる可能性が
あるとの見方を示した。
こうした状況により、不健全な金融の不均衡が
高まるリスクがあるとし、その可能性を
認識するだけで、やがてリスクテークが助長され、
金融のぜい弱性が高まると指摘した。
その上で、フォワードガイダンスがこの先も
中銀の永続的なコミュニケーションの手段となるか、
もしくは危機時にのみ有効な手段になるかは不明だとした。
FRBが、失業率が6.5%まで改善しても、
向こう1〜2年のインフレ率が2.5%を超えないと
予想されている限り、政策金利をゼロ近辺に維持する
とのフォワードガイダンスを示していることについて、
失業率が6.5%に向けて改善するにつれて、金利先物は
労働市場の動向に対してより敏感になるとの見方を示した。