英政府が今年と来年の経済成長率見通しを上方修正、回復持続で

オズボーン英財務相は19日、今年と来年の
経済成長率見通しをそれぞれ、2.7%、2.3%に
上方修正したと発表した。

昨年12月時点の予想では、
今年が2.4%、来年は2.2%としていた。

各種企業調査では、景気回復の勢いは今年に
入ってからも概ね持続していることが示された。

財務相は予算演説で、「予算公表時の成長率予想の
見直しとしては、少なくとも30年ぶりの大きな
上方修正だ」と強調。

ただ、財務相が公表した予算責任局(OBR)の
見通しは大半の機関の予想を依然下回っている。

イングランド銀行(中銀)は
今年の成長率を3.4%とみている。

オズボーン財務相はまた、成長率見通しの
改善にかかわらず、緊縮策を引き続き推進する
姿勢を示した。

同相によると、OBRの2013/2014年の
財政赤字予想は対国内総生産GDP)比で
6.6%と、12月に予想した6.8%から低下。

2014/2015年は同比率が
5.5%に低下するとみられている。

12月予想の5.6%から下方修正された。