米銀ストレステストは30行中29行合格、ザイオンズ不合格=FRB

米連邦準備理事会(FRB)は20日、最新の
ストレステスト(健全性審査)の結果を公表し、
大手銀行30行中29行が資本要件を満たしたことを
明らかにした。

それによると、ザイオンズ・バンコープを除く全行で、
中核的自己資本比率が規定の5%を上回った。

ストレステストは、2007〜2009年に発生した
金融危機を踏まえ、経済や金融状況が極度に
悪化した場合でも各行が十分な資本を備えているかを
審査するためのもので、毎年実施されている。

タルーロFRB理事は声明で「年次ストレステストは
金融セクターの耐久性を測る上で最も重要なツールであり、
大手行の強力な資本管理体制の構築に資する」と述べた。

各行の配当及び株式買い戻し案の承認に
関しては今月26日に公表するとした。

最悪シナリオの下、大手銀30行全体の
Tier1比率は今回7.6%で、金融危機
見舞われた2009年当時の5.5%から改善が
見られた。

一方、ザイオンズ・バンコープは同比率が
3.5%に低下し、資本要件を下回ったほか、
リスクベースでも基準に到達しなかった。

今回のストレステストでは、JPモルガン・チェース
シティグループモルガン・スタンレーなどこれまでに
審査を受けた18行とともに、ザイオンズなど新たに
12行が審査対象に加わった。