中国人民銀、25日から農村地域の銀行預金準備率引き下げ

中国人民銀行中央銀行)は22日、25日から
農村地域にある商業銀行の預金準備率を2%ポイント、
信用協同組合の預金準備率を0.5%ポイント
それぞれ引き下げると発表した。

地方を金融面から支援し、
景気鈍化に対応する。

人民銀によると、預金準備率が
13%まで下がるケースもあるという。

李克強首相が先週、預金準備率を引き下げる
方針を明らかにしていたが、詳細は
公表されていなかった。

人民銀は22日の声明で「地方の金融機関を
財務面で強化し、地方の発展を支援する力を
高めることに役立つ」と指摘した。

人民銀はその後に発表した別の声明で、
預金準備率の引き下げが穏健な金融政策
スタンスの変更を意味するものではない
との認識を示した。

「地方の一部の金融機関の預金準備率引き下げは、
穏健な金融政策の方向性変更を意味しない。
銀行システムの総流動性には影響しない」
としている。

中国国務院(内閣に相当)もまた、一連の
ガイドラインにより、地方の金融強化を
目指す方針を表明した。

地方の小規模企業支援に向け、もっと多くの
金融機関が再貸付をできるようにすることや、
農業関連資産を証券化する試験プログラム実施が
含まれる。

銀行に地方の発展を支援する債券発行や、
農業分野強化に向けた地域内での支店増設も促す。