日銀が日本国債の最大保有主体、2014年末に20%超へ=黒田総裁

日銀の黒田東彦総裁は23日午後の衆院財務金融委員会で、
長期国債の発行残高に占める日銀の保有割合は2013年
12月末に17%となり「最大の長期国債保有主体」に
なったと述べた。

2014年末は「機械的に試算すると20%を
いく分上回る」との見通しを示した。
佐々木憲昭委員(共産)の質問に答えた。

総裁は異次元緩和の下での国債購入は「金融政策が
目的で、(中央銀行財政赤字の穴埋めをする)
財政ファイナンスではない」と強調した。

日銀による資金供給量(マネタリーベース)の拡大が
必ずしも、マネーストックの十分な拡大に
つながっていない可能性を問われ「マネーストックは、
金融部門から供給する通貨の総量と経済・物価水準、
企業・家計の資産選択行動の結果で決まる」と説明。

「マネタリーベースの増加が即マネーストック
増加につながるものでない」と指摘した。