英住宅市場のリスクに備え、中銀に必要な手段を提供へ=財務相
オズボーン英財務相は12日、住宅市場の過熱が
金融安定への脅威とならないよう、イングランド銀行
(英中銀)に住宅ローンを抑制する新たな権限を
将来的に付与する考えを明らかにした。
マンション・ハウス・スピーチ(ロンドン市長公邸で
金融界首脳などを招き毎年行われる英経済に関する
演説)で明らかにした。
英国の住宅価格は過去1年に
11%上昇し危機前の水準に迫っている。
国際通貨基金(IMF)は前週、住宅バブルの
リスクを低減するため、対策を講じるよう
英当局に求めている。
財務相は、住宅市場が英国の金融安定にとって
すぐさま脅威にはならないとしつつも、将来的に
そうなる可能性があると指摘。
「住宅市場のリスクに対処するのに必要な
あらゆる手段を、英中銀が持てるようにしたい」
と述べた。
これにより、中銀は銀行への勧告にとどまらず、
収入や住宅価値を大きく上回る住宅ローンを
国民が組むことを阻むことが可能になる。
法制化の時期に関しては、2015年5月の
次回選挙までに実施するとしている。