米FRBは国庫納付金を停止すべき=グッドフレンド氏

リッチモンド連銀の元政策アドバイザー、
マービン・グッドフレンド氏は12日、
インタビューに応じ、連邦準備理事会(FRB)は
財務省への送金(国庫納付金)を停止すべきとの
考えを示した。

利上げ時にキャッシュクランチが
起きる可能性を排除するためという。

現在はカーネギーメロン大学教授を務める
グッドフレンド氏は、停止しなければ利上げ時に
紙幣増刷の必要が出てくるとして、物価安定を
めぐるFRBの信頼性を守るためにそうした政策転換は
重要だと指摘。

「インフレに対し、マネーの価値を安定させるために
マネーを生み出さなくてはならないという立場に
中銀が身を置くのは良いアイデアではない」とし、
「火に燃料をくべることになる」と述べた。

FRBは2010年以降、財務省
約3200億ドルを送金。

資金は景気刺激策として買い入れた大規模な
債券ポートフォリオに伴う金利収入が元になっている。

FRBはこうした債券買い入れの代金として、
市中銀行FRB口座に準備を積み上げている。

利上げ時には、準備に対する金利を引き上げることに
よって準備が金融システムに流出するのを防ぐ計画と
なっている。

グッドフレンド氏によると、問題は市中銀行
既存準備に対する金利を支払うために新たな準備
(紙幣増刷)が生まれることだという。