ドイツ経済成長率、第2四半期は鈍化見通し=連銀月報

ドイツ連邦銀行中央銀行)は16日公表の月報で、
同国の経済成長率は第2・四半期に減速する可能性が
あるが、第3・四半期には、堅調な建設需要や消費者の
前向きな態度を背景に再び加速するとの見通しを示した。

ただ、第3・四半期の成長率は上期の
平均ほどは強くないだろうとした。

連銀は鉱工業受注の増加に触れ、「ドイツ経済は
引き続き明らかな上昇基調を示している」と指摘した。

ECB理事会投票権の輪番制、ドイツ財務省が支持
ドイツ財務省は16日、来年1月に予定される
リトアニアのユーロ導入に伴い、欧州中央銀行
(ECB)理事会で各国中央銀行総裁の投票が
輪番制に移行することに関し、支持を表明した。
リトアニアは19番目の加盟国となる。

これまではECB理事会メンバーの各国
中銀総裁全員が投票権を持っていたが、
意思決定を迅速にするため来年から輪番制が
採用される。

これに伴い、ドイツ連邦銀行中央銀行)は
5カ月間に1回、投票権を持たないことになる。

同国の保守派議員などは、ECB資本金の
4分の1強を拠出しているドイツには
毎回投票権が与えられるべきだと主張している。

これに対し財務省のマリアン・ケーテ報道官は
「変更する何らの理由も見いだせない」と述べた。

投票権がなくても議論に参加することはできると
指摘した上で、「ECBは欧州の機関で、国益ではなく
欧州の利益を監督している」と述べた。

リトアニア加盟後は、金融部門の規模が大きい
5大経済国に4票の投票権、残りの14カ国には
11票が割り当てられる。

この制度は2003年に設定されていたが、
これまでのところ加盟国の数は輪番制導入が
必要な水準に達していなかった。

輪番制を変えるにはEU条約の変更が
必要となるが、ドイツが輪番制を
支持する限り、変更される可能性は低い。