地政学的リスク、ドルの重石に
今週の為替相場は、地政学的なリスクが
ドルの重石になる可能性が強まっています。
ウクライナ情勢で、ロシアが欧米の制裁策に
対抗措置を打ち出したことで、この問題が
大きなものになってきました。
これまでは、欧米が中心となってロシア制裁を
強める動きがあったものの、ロシアがこの制裁に
反発したことで、欧米にとっても制裁の反作用が
気掛かりとなっています。
さらに、一部ではロシアがウクライナ攻撃の
準備を整えているとの観測も流れており、
思わぬ武力衝突にロシアが全面に出てくると、
第3次世界大戦などという妄想が広がってきます。
加えて、米国がイラクに対する空爆を行ったことで、
イラクでの戦いがさらに過激になるとの見方も出ています。
また、ガザではイスラエルと
パレスチナの衝突が再び始まりました。
中東で2カ所、ウクライナでの1カ所で、
合計3カ所で、戦いが始まっています
(始まる流れになってきました)。
こうした地政学的なリスクがドルにとっては、
大きなマイナス材料になる可能性が出ています。
予想レンジは、
ドル円が98.20〜103.20円、
ユーロ円が133.20〜138.20円、
英ポンド円が168.20〜173.20円、
豪ドル円が92.20〜97.20円。