イタリア首相、ECBのドラギ総裁と非公式会談

イタリアのレンツィ首相は13日、今週に
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁と
会談したとの報道を事実と認めた。

ドラギ総裁はイタリア経済の
再建へ迅速な対応を求めていた。

公表されている首相の予定に
会談は含まれていなかった。

ドラギ総裁が別荘を構える
ウンブリア州の新聞が会談について報道。

レンツィ首相はミラノで記者団の質問に
「きのうドラギ氏と会った。彼とは
時折会っている」と述べたが、詳細には
言及しなかった。

現地紙報道によると、
ウンブリア州の町で会談は行われた。

レンツィ首相が乗る
政府専用ヘリは12日朝に到着。

約2時間半の滞在だったという。

レンツィ首相の報道官、ECB報道官は
会談についてコメントを差し控えた。

ドラギ総裁は7日のECB理事会後の会見で、
構造改革の遅れがイタリア経済を停滞させ、
成長への回帰を阻んでいると指摘。

一部メディアでは、欧州当局がイタリアに
何らかの形で介入するとの観測も浮上した。

11日付英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙の
インタビューで、レンツィ首相は、ギリシャなどの
ように外部からの介入を受け入れざるを得なくなる
との観測を否定。

ドラギ総裁の改革要求には応じるものの、
独自で進める考えを示していた。