ホールセール金融市場なおぜい弱、改革必要=NY連銀総裁

米ニューヨーク(NY)連銀のダドリー総裁は13日、
短期のホールセール金融市場にはなおぜい弱性が
残っていると指摘し、金融危機によりもたらされた
その他のリスクとともに、より安定化させる必要が
あるとの考えを示した。

同総裁は、ニューヨークで開催されたホールセール
金融市場に関するワークショップに出席し、
ホールセール金融市場には「重要な課題に加え、
ぜい弱性が依然として存在している」と指摘、
「システムの一段の安定化が不可欠となる」
と述べた。

その上で、金融危機が過去のものになった今、
短期資金に依存するブローカーディーラー
対する投資家の信頼が失われたとしても、
米連邦準備理事会(FRB)が市場に介入することは
一段と困難になっているため、改革が必要となる
との考えを示した。

同総裁は金融政策や経済情勢に
ついては言及しなかった。