ECBは量的緩和よりも追加措置実行優先すべき=トリシェ前総裁
欧州中央銀行(ECB)のトリシェ前総裁は27日、
ECBは新たな政策を発動するよりも、6月に発表した
追加緩和措置の実行を優先すべきとの認識を示した。
CNBCテレビとのインタビューで語った。
ECBは6月、9月18日に第1弾が実施される
期間4年の「的を絞った長期資金供給オペ
(TLTRO)」や、資産担保証券(ABS)買い取り
プログラムの実行を表明した。
ECBのドラギ総裁が先週のジャクソンホール会議で
ハト派的な発言をしたことから、ECBが量的緩和
(QE)に傾いているのではないかとの憶測が
広がっていた。
トリシェ前総裁はこうした憶測を受け、まずは6月に
打ち出した追加緩和措置を実行すべきだと指摘。
「新たな兵器を投入するよりも前に、すでに
決めたことを実行するのが非常に重要だと
私には思える。(すでに決定した措置を)
できるだけ早期に実行するよう望んでいる」
と述べた。