ラガルドIMF専務理事にフランスが正式捜査、政治不正問題で
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が、
フランスの経済・財政相を務めた際、政治不正問題で
過失があったとして、同国司法当局の正式捜査を受けている。
ラガルド氏は今週、参考人として4度目の
事情聴取に応じており、当局の決定について
争う考えを示した。
ラガルド氏はBFMテレビで「今回の決定は完全に
事実無根と考えており、あらゆる手段を使って
対抗するよう弁護人に依頼した」と述べた。
同氏は職務のため、ワシントンに戻るという。
フランス国内法の下では、不正行為の疑いがあると
司法当局が認めた場合、正式捜査に着手する。
だが、必ず裁判につながるとは限らない。
捜査は、サルコジ氏の支持者で事業家の
ベルナール・タピ氏が、当時の国営銀行
クレディ・リヨネとの訴訟で調停の結果、
4億0300万ユーロ(5億3100万ドル)を
不適切な形で受け取ったとされる件に関連する。
当局は、タピ氏の政治的関係が、調停に委ねた
政府決定にどう影響し、巨額の支払いを受けるに
至ったのかについて解明を進めている。
同氏は不正行為を否定している。