財政政策めぐるECB総裁発言、過度に解釈されている=独財務相

ショイブレ独財務相は27日、欧州中央銀行(ECB)の
ドラギ総裁の景気支援に向けた財政政策の役割に関する
発言について、過度に解釈されている、との見方を示した。

総裁は22日、米ワイオミング州ジャクソンホール
開かれたカンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウムで、
ECBの金融政策と併せて財政政策がより大きな役割を
果たせるなら「全般的な政策姿勢に寄与する」とした上で、
「その余裕はあると思う」と述べた。

この発言は、総裁が財政緊縮路線から成長回復へと
大きく舵を切ったことを示している、と受け止められた。

ショイブレ財務相は独紙Passauer NEUe Presseとの
インタビューで「ドラギ総裁のことは非常によく知っているが、
総裁のこの発言は過度に解釈されている」と指摘。

その上で中央銀行の独立性を尊重する、と語った。

ショイブレ財務相はまた、フランスのモントブール前経済相が、
ドイツは緊縮財政に「取り付かれている」発言したことに
不快感を示した上で、これはフランス国内における議論で、
結論は既に出ている、と語った。

オランド仏大統領は今週に入り、
モントブール氏を更迭した。