ユーロの変動懸念せず、ECBは操作しないと公言=独財務相

ショイブレ独財務相は16日、欧州中央銀行(ECB)の
ドラギ総裁がドイツに対して、ユーロ相場を操作しようとは
していないと公言したと述べた。その上で、ユーロ相場の
振れが最近大きいことについて、懸念はしていないと表明した。

同相は「ECB総裁はミラノで(週末)、G7(日米欧7カ国)
G20(20カ国・地域)の枠組みに基づく合意を当然
順守していると、私の前で確認した」とし、
「為替レートの操作はない」と強調した。

フランスは16日、ユーロの対ドルでの
一段の下落を目指すよう改めて主張。

景気支援に向けたユーロ安誘導をECBに暗に求めた。

同相は「ユーロが数週間前、1.39ドルだった際、
やや高すぎるとの議論があった。今では1.30ドルを
割り込んでいる」と述べた上で、「いい意味でも
悪い意味でも、深読みすべきではない」としている。

ドイツ経済については、ウクライナ危機や中東の混乱、
エボラ出血熱流行、欧州近隣国の低成長など地政学要因が
見通しの重しとなっているが「パニックに陥ったり、
憂鬱になったりする必要はない」と述べた。