英中銀金融政策委、9月は2人の委員が25bpの利上げ主張

イングランド銀行(英中央銀行BOE)が17日に
公表した9月3〜4日の金融政策委員会(MPC)の
議事録で、ウィール委員とマカファーティー委員が、
8月に続き25ベーシスポイント(bp)の利上げを
主張していたことが分かった。

残りの7人の委員は、ユーロ圏景気の不振に加えて
国内で住宅市場や製造業、輸出が低迷していることを
背景に、利上げを急ぐ必要はないと判断。

MPCは予想どおり7対2で
金利の据え置きを決定していた。

議事録によると、MPCはユーロ圏景気の不振が
信頼感を損ない、金融市場に混乱をもたらす
可能性があると示唆。

その結果、英国の経済成長に対する中期的な
下方リスクが拡大するとの懸念も示した。

さらに、ウクライナと中東情勢の緊迫化にもかかわらず、
原油市場を中心にボラティリティが「著しく」
低下していることも影響していると述べた。

半面、スコットランド独立をめぐる
18日の住民投票についてはほとんど言及せず。

外為市場のボラティリティ上昇に
つながる可能性についてしか触れなかった。

BOEのスタッフ予想では、第3・四半期の
経済成長率を長期目標を上回る0.9%と見込んでいる。

ただMPCは、第4・四半期に
若干鈍化すると予想した。