英量的緩和、銀行融資拡大に効果示さず＝中銀

イングランド銀行（英中央銀行、BOE）は19日、
中銀の総額3750億ポンド（6120億ドル）の
資産買い入れは銀行融資促進に効果を
発揮しなかったが、総需要とインフレの
押し上げには効果とする報告書を公表した。

英中銀は2009年3月に買い入れプログラムを開始。

同プログラムにより銀行による企業や
個人に対する融資が促進されるとしていた。

今回の報告書で、こうした量的緩和（QE）は銀行の
新規融資拡大にはつながらなかったとしながらも、
銀行が国債を売却した上で株式などのリスクの
高い投資に資金を振り向けることは触発されたと指摘。

「QEを通して総需要とインフレを押し上げることが
できるとのこれまでの研究に一致する結果となった」
とした。

英中銀は、今回の結果は他の中銀が実施している
QEが銀行融資拡大に効果がないことを示している
わけではないとしている。