ECBの量的緩和、現時点で検討課題でない=仏中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
ノワイエ・フランス銀行(中央銀行)総裁は、
資産買い入れ策の対象を国債にまで拡大することは、
現時点ではECBで検討していないと述べた。

独誌ウィルトシャフツウォッヘとのインタビューで語った。

20日に事前公表されたインタビュー記事によると、
ノワイエ氏は、量的緩和QE)が現在、ECBの
検討課題になっているかとの質問に対し、「いいえ」と否定。

「決定は下されており、われわれはその予見された結果が
表れるかどうかを見極めるべきだろう」と答えた。

ECBは9月までの理事会で、超長期の資金供給や
企業向け債権を裏付けにした証券の買い入れなどを
打ち出しており、これらの政策効果を確認すべく
金融市場や融資動向に目を向けている。

ノワイエ氏は「最終的な結果を見極めるには
1年半かかるかもしれないが、中間的な結果は
それより早く表れるだろう」と述べた。

ECBがこのほど行った「条件付き長期資金供給オペ」の
第1回入札では、銀行側の需要が強くなかったことから、
ECBはさらに国債などを大量購入するQE
迫られるかもしれないとの市場の観測が高まった。