ユーロ圏高債務国はディスインフレ直面、緩和策必要=伊中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ
イタリア中銀総裁は23日、ユーロ圏の高債務国は
ディスインフレに直面しており、構造改革と緩和的な
金融政策が重要になるとの認識を示した。

同総裁は、ユーロ圏経済は来年にも債務危機前の
水準に回復する可能性があるとしながらも、
現在の景気サイクル一巡後も失業率が高く投資が
低迷していることの影響が残る恐れがあるとの
懸念を示した。

その上で「こうしたことは特に多大な公的債務を
抱える国で懸念となる」とし、「ユーロ圏では
すでに顕在化しているが、高債務国は過度な
ディスインフレに直面する恐れがある」と指摘。

「こうした状況下では構造改革と緩和的な
金融政策の必要性が増している」と述べた。