豪中銀、住宅ローン規制強化の可能性を示唆=金融安定性報告書

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は
金融安定性報告書の中で、住宅市場は投資家の
活動が活発化する「不均衡」な状態にあると警告し、
銀行による住宅ローンの貸出慣行を引き締める
追加措置が打ち出される可能性があると指摘した。

豪中銀はマクロ経済と金融安定性にとって重大な問題は、
金利、住宅価格の堅調な伸び、家計債務の上昇が
重なる現状にとり融資慣行が十分に保守的かどうかだとした。

報告書は「住宅市場の現在の強さに起因するリスクは、
貸し手のバランスシートよりも将来の家計支出に
及ぶだろうというのが準備銀行の評価だ」と指摘。

「しかし、投資家向け融資及び住宅価格の現在の
伸び率・上昇率が持続したり、一段と加速したりすれば、
銀行にとっての直接のリスクは高まるだろう」とした。

その上で、豪中銀は金融監督庁(APRA)や
金融規制委員会(CFR)のその他メンバーと
協議しており、「投資家向け融資を中心に健全な
融資慣行を強化するため、追加措置がとられる
可能性がある」とした。