110円超は、円安材料が必要

今週の為替相場は、
円安メドを意識する展開か。

100円台前半を中心にしたレンジを
あっさり超えて、110円付近まで、円安が
一気に進んだことで、年内120円を
意識する声が上がっています。

そこまで、円安が進まなくても、110円台には
直ぐに乗せると読む声が出ています。

ただ、110円目前にまで円安は進みましたが、
110円は、それなりに壁になっているようです。

この壁を超えるには、もう一つ、
円安材料が必要なようです。

今週は、円安を占う好材料に恵まれています。

10月1日に、日銀短観が発表されます。

消費税率引き上げで落ち込んだわが国景気は、
夏場の異常気象の影響で、さらなる落ち込みを
見せているようです。

実際の経済の動向を占う上で、
日銀短観は格好の材料です。

企業の景況判断が、予想外に悪化しているようなら、
日本の金融緩和が意識されます。

その時に、円自身の弱材料で、一気に110円を
下回る円安が実現するのではないかと見ています。

また、今週は米国で雇用統計が発表されます。

予想を外れても、影響は少ないと思います。

長い目で見た場合、米国の雇用統計は
回復の途中にあるのですから、悪い数字が
出ても、反応は鈍いと見ています。

欧州では、景気の問題や、さらなる金融緩和が必要、
との見方から、ユーロは軟調な展開が続くと見ています。

ユーロの急激な動きが、ドル円に影響する可能性が
ありますが、基本はドル買い、円売りを意識する
展開が続くと思っています。

予想レンジは、
ドル円が107.20〜111.20円、
ユーロ円が136.20〜140.20円、
英ポンド円が174.20〜180.20円、
ドル円が93.20〜101.20円。