米FRB、大手保険会社の資本規制を調査

米連邦準備理事会(FRB)は30日、金融規制改革法
(ドッド・フランク法)で定めた資本規制を大手保険会社に
義務づけた場合の影響を調査する計画を明らかにした。

同法では、「システム上重要な金融機関」に指定した
保険会社について、FRBの管轄下で大手銀行並みの
厳しい資本規制を適用するとになっている。

保険大手のアメリカン・インターナショナル・
グループ(AIG)、プルデンシャル・フィナンシャルは
すでに「システム上重要な金融機関」に指定されており、
規制当局は現在、メットライフの指定についても
検討している。

大手保険会社は、銀行向けの資本規制は保険会社の
事業形態に合わず、修正が必要だと主張している。

FRBはこの日、「保険持ち株会社の資本の枠組みの
設計について、よりよく理解するため」調査を行うと表明。

調査実施についてすでに保険会社に通達し、
12月31日までにデータを提出するよう
求めたことを明らかにした。

議会でも、資本規制を保険会社向けに
修正する必要があるとの声が多い。

FRBのタルーロ理事は、銀行が販売していない
保険商品向けの資本規制を修正することは可能だが、
保険会社向けの資本規制を大幅に修正するには
ドッド・フランク法の改正が必要だと指摘している。