欧州銀ストレステスト、東欧事業再編につながる可能性=EBRD

欧州復興開発銀行(EBRD)の金融機関部門
ディレクター、ルチーナ・スタンジャーク・
ウチンスカ氏は、欧州中央銀行(ECB)による
ストレステスト(健全性審査)の結果によっては、
中東欧事業の見直しや撤退を迫られる銀行が
出てくることに懸念を示した。

ストレステストの結果は
近く公表される予定。

ロイターサミット「東欧投資2014」
での講演で語った。

ウチンスカ氏は、オーストリアのライファイゼン・
バンク・インターナショナルやエルステ銀行、
イタリアのウニクレディトなどが軒並み
中東欧地域での事業方針を見直すことに
なりそうだと指摘。

「ECBによる資産査定の結果がどうなるかは
誰にもわからないが、EBRDが支援する
中東欧地域への影響が大きいことは明らかだ。
結果的にこの地域で営業している主要銀行が
戦略の転換を迫られる可能性を排除できない」
と語った。

中東欧地域でも、ポーランドハンガリー
経済成長が続き銀行部門も健全だが、クロアチア
ブルガリアセルビアでは景気後退が長期化し
懸念材料となっている。