米SEC委員、債券市場の「バブル崩壊」に警鐘

米証券取引委員会(SEC)のダニエル・ギャラガー委員は
米債市場について、市場に流入する資金が急激に減る
流動性の崖」を迎えるリスクがあり、利上げが始まれば
「バブル」が崩壊する可能性があるとの認識を示した。

同委員は証券トレーダー協会の会合で「崖が
迫っていることは誰もが知っている。これは
対処が必要な、今そこにある危機だ」と述べた。

同委員は以前から社債・地方債市場の改革を提唱。

個人投資家向けの情報開示が不十分で、流動性
拡大に向けた改革が必要だと主張している。

同委員は1年前にも、金利が上昇すれば地方債市場で
「ハルマゲドン(最終戦争)」が起きる恐れがあると
発言している。

パシフィック・インベストメント・マネジメント
(PIMCO)の共同創業者ビル・グロス氏が
退社したことを受けて、同社のファンドから
資金が流出していることについては、過度に
懸念していないと述べる一方、SECが状況を
監視していることを明らかにした。