独財政出動、周辺国への効果はわずか=バイトマン独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
イトマン独連銀総裁は17日、ドイツは
財政出動による刺激策を必要とせず、仮に
実施してもユーロ圏周辺国への景気浮揚効果は
ほとんどないとの見解を明らかにした。

イトマン独連銀総裁は講演原稿で「ドイツが
公共投資を増やしても、周辺国への刺激効果は
ごくわずかの可能性が高い」と指摘した。

「また独経済は稼働率が通常の水準にあるため、
刺激策を必要としていない。これは成長率予想を
潜在成長率と同水準に修正した後でもあてはまる」
と分析した。

ECBの資産担保証券(ABS)買い入れについては
市中銀行からECBへのリスク移転であり問題が
ある。最終的には銀行から納税者へのリスク移転に
等しい」との見解を示した。