2014年のドイツ経済成長見通し、産業連盟が引き下げ
ドイツ産業連盟(BDI)は、2014年の同国の
経済成長率見通しを1.2〜1.4%と、従来予想の
1.5%から引き下げた。
ただ、リセッション(景気後退)入りは
見込んでいないとした。
年初に予想していた2%の
成長率を大幅に下回る。
見通し悪化についてBDIは、ウクライナ情勢を
めぐる欧州連合(EU)の対ロシア制裁が
一因としたが、これまでのところ輸出への
悪影響は他の諸国への輸出増で補われている
と指摘した。
ウクライナ情勢が再び緊迫化し、ロシアからの
石油と天然ガスの供給が途絶した場合は、
ドイツ経済に深刻な影響を及ぼすと警告した。
BDIの幹部、マルコス・ケルバー氏は、独景気は
主として投資不足に見舞われていると指摘。
ユーロ圏の高い失業率及び弱い成長率やウクライナと
中東の情勢をめぐる緊張が投資環境を悪化させている
と述べた。
「低金利と良好な資金調達環境のみでドイツ内の
投資増が保証されているわけではない」とした。