欧州経済、危険水域脱していない=メルシュECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は、
欧州経済は危険水域を脱していないとの見解を
示し、成長阻害要因を取り除くため、域内の
資本市場の統合を進展させるよう呼びかけた。

メルシュ氏は22日夜に行った演説で、「欧州経済の
全般的な状況について言えば、低成長期を
終わらせてくれる奇跡を待つわけにはいかないのは
極めて明白だ。われわれは危険水域から
脱してはいない」と強調した。

その上で、資本市場のさらなる統合によって
景気回復と金融安定はともに弾みがつく可能性が
あると指摘。

同時に、景気回復を持続させるために金融、
財政、経済の政策を講じる必要性を主張した。