英首相、EU首脳会議で予算案への懸念表明へ=関係筋

英政府筋によると、キャメロン首相は今週の欧州連合
EU)首脳会議で、加盟国に一段の拠出を求める
EU予算案に反対する姿勢を強調する。

EUは年内の歳出増を補うため、加盟国からの
一段の拠出を求めているほか、2015年予算の
交渉も進めているが、英国この2つの予算額
大き過ぎると主張している。

関係筋は「欧州議会が検討している数字は
現実的でない」と指摘。今回予算は正式議題に
挙がっていないが、キャメロン首相は会議の場を
活用し、予算に対する英国の懸念を伝えるという。

英国ではEUからの離脱を主要政策に掲げる
英国独立党(UKIP)が支持率を伸ばしており、
来年5月の総選挙に向け、キャメロン首相率いる
保守党は、EUに対して、一段と厳しい姿勢を
取ることを迫られている。

首相は、EUとの関係をまず修正し、その後来年の
選挙で勝利した場合に2017年にEU残留か離脱を
問う国民投票を実施すると表明している。