フランスの2015年予算で欧州委が説明要求、赤字削減の目標未達

オランド仏大統領は24日、同国の2015年予算案について、
欧州委員会から詳細説明を求められたことを明らかにした。

記者団に述べた。

フランス政府は2013年、構造的な財政赤字
2014年に0.8%削減し、2015年にも
同率削減することを約束していた。

しかし、2015年予算案では削減率は
わずか0.2%にとどまっている。

これは欧州連合EU)が定める財政ルールに
違反しており、欧州委員会はフランスの予算案を
却下し、修正を要求する可能性がある。

オランド大統領は、EU首脳会議の初日の
討議終了後に記者団に対して、2015年の
予算案に盛り込まれている210億ユーロ以上の
歳出カットを行うつもりはない、と明言した。

一方で、歳出カット以外の手段を活用して、
構造的な財政赤字の抑制を目指す可能性を
示唆した。

予算案の詳細説明を求める欧州委の要請に対して、
フランスは1週間以内に応じる必要がある。

欧州委は提供された追加情報を踏まえ、
予算案の修正を要求するか、承認するのかを
決定することになる。